スコトーマの原理とは何?「自分にとって重要ではないと判断した情報を認識からシャットアウトし、見えなくする仕組み」

「スコトーマ」という言葉、聞いたことがありますか?もともとは眼科の医学用語で「盲点」を意味する言葉ですが、コーチング、特に苫米地式コーチングでは、脳の情報処理の仕組みを語るうえで欠かせない重要な概念として使われています。

この記事では、スコトーマとは何か、なぜ私たちの日常生活にこれほど大きな影響を与えているのか、そしてゴール達成にどう関係するのかを、わかりやすくお伝えしていきますね。

スコトーマとは?心理的盲点の正体

スコトーマ(心理的盲点)とは、簡単に言うと「脳が重要ではないと判断した情報を、自動的にシャットアウトする仕組み」のことです。

私たちは毎日、膨大な量の情報にさらされて生きています。視覚、聴覚、触覚……五感から入ってくる情報の量は、脳が意識的に処理できる量をはるかに超えています。だからこそ脳は、「今の自分にとって重要かどうか」を基準にして、情報をふるいにかけているんです。

この「重要かどうか」を判断しているのが、脳の中のRAS(網様体賦活系)という部分。RASは、今の自分の価値観や信念、関心事に基づいて、情報を取捨選択しています。そして重要ではないと判断された情報は、文字通り「見えなく」なってしまう——それがスコトーマです。

日常に潜むスコトーマの具体例

「そんなこと本当にあるの?」と思う方のために、身近な例をいくつかご紹介しますね。

たとえば、新しい車を買おうと決めた途端、街中でその車種ばかり目に入るようになった、という経験はありませんか?もちろん、その車が急に増えたわけではありません。以前から街にたくさん走っていたのに、自分にとって「重要な情報」になった瞬間から、見えるようになったんです。

逆に言えば、それまではスコトーマがかかっていて、見えていなかったということ。

もう一つよくある例が、探し物です。「あのハサミどこいった?」と家中探し回っていたのに、実は目の前にあった——なんてこと、ありますよね。「ハサミじゃないもの」として脳が処理してしまっていたり、「ここにあるはずがない」という思い込みがスコトーマを作り出していたりするんです。

このように、スコトーマは日常のあらゆる場面に潜んでいます。そしてそれは、私たちが「現実」と思っているものが、実は脳がフィルタリングした「一部の情報」にすぎないことを示しています。

ゴール達成とスコトーマの深い関係

コーチングの文脈でスコトーマが重要なのは、ゴール達成の可能性そのものを、スコトーマが左右してしまうからです。

苫米地式コーチングでは、「現状の外側」にゴールを設定することをとても大切にしています。でも、現状の外側にあるゴールへの道は、今の自分には「見えていない」ことがほとんど。それはなぜかというと、今の自分の価値観や信念を基準にした脳が、その可能性にスコトーマをかけてしまっているからです。

「どうせ自分には無理」「そんな未来は現実的じゃない」——こうした思い込みがある限り、ゴールへの道は文字通り「見えない」のです。

逆に言えば、ゴールを設定し、その未来に強い臨場感(リアリティ)を持つことができれば、スコトーマが外れてきます。すると今まで見えていなかった情報やチャンスが、急に目に入るようになる。これがコーチングの大きな力の一つです。

「なんであのとき気づかなかったんだろう」という体験、あなたにもきっとあるはずです。それがまさに、スコトーマが外れた瞬間なんですよ。

コーチングでスコトーマを外す

スコトーマは、自分一人ではなかなか気づくことができません。なぜなら、見えていないものは、見えていないから。当たり前のようですが、これがスコトーマの本質的な怖さです。

だからこそ、コーチの存在が大切になります。コーチは、あなたのスコトーマの外側から、あなたの可能性を見ることができます。「こんなやり方もあるよ」「そこに気づいてないけど、すごいことやってるよ」——そんなふうに、見えていなかった景色を一緒に見えるようにしてくれる存在です。

スコトーマの原理を知ることは、自分の「見えていない部分」に気づくための第一歩。コーチングに興味を持ってくださっている方には、ぜひこの概念を心に留めておいてほしいと思います。

あなたの中にも、まだ気づいていない可能性が必ずあります。スコトーマが外れたとき、きっとそれは見えてきますよ。

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