「コーチングのセッション、なんで30分なの?短くない?」——そんなふうに思ったことはありませんか?
実は、30分という時間には明確な理由があります。それどころか、「30分でも長すぎるくらい」とも言われています。今日はその理由を3つの視点からお伝えしますね。
理由①:コーチングは「おしゃべり」や「相談」の時間ではないから
コーチングのセッションは、カウンセリングのように悩みを打ち明ける時間でも、コンサルティングのようにアドバイスをもらう時間でもありません。
コーチはアドバイスをしません。なぜなら、コーチがアドバイスをした瞬間、コーチ自身のスコトーマ(盲点)や限界がクライアントに植え付けられてしまうからです。
ゴールの内容について考えるのは、クライアント自身だけ。コーチはそこに関与しません。だからこそ、長い時間「話し続ける」必要がないんです。
理由②:人が本気で自問自答できる時間は実は短い
コーチングのセッション中にクライアントに求められるのは、徹底的な自問自答です。「自分は本当に何を望んでいるのか?」「このゴールは現状の外側にあるか?」——そういった深い問いに、真剣に向き合うことです。
でも実際には、この集中力はとても長く続きません。コーチの前で本当に沈黙して自問自答できる時間は、5分と持たないと言われています。ほとんどの人は、1分もしないうちに沈黙に耐えられなくなって、何かを話し始めてしまいます。
つまり、実質的な深い思考の時間としては、30分あれば十分すぎるほどなんです。むしろ30分は長すぎるくらい、というのはそういう意味です。
理由③:コーチの役割は「話すこと」ではないから
コーチングのセッション中、コーチは何をしているかというと、クライアントのエフィカシー(自己能力の自己評価)を高めることに集中しています。
クライアントのエフィカシーが十分に高まっていれば、コーチは無理に話す必要がありません。むしろ、クライアントの自問自答の邪魔をしないよう、静かに見守ることが大切です。
コーチが口を開くのは、クライアントが自問自答の結果を話したとき。そのゴールが「現状の外側にあるか」を確認し、必要であれば問いを返す——それだけです。
30分は「脳をフル回転させる」ための最適な時間
まとめると、30分という時間は、無駄なおしゃべりをすべて排除した上で、クライアントの脳が本気でゴールに向き合うための、最適化された時間なんです。
長ければ長いほどいい、というわけではありません。コーチングにおいては、「質の深さ」こそが大切です。30分間、ゴールにだけ集中する——それが苫米地式コーチングのセッションの在り方です。
「たった30分で?」と思った方は、ぜひ実際にセッションを体験してみてください。その濃さに、きっと驚くはずです。
