苫米地式コーチングにおける「ゴール設定」とは、単なる目標管理ではなく、「自分が生きる世界(宇宙)そのものを選び直す行為」と定義されます。
1. ゴール設定の定義:新しい世界の選択
ゴールを設定するとは、現状の延長線上にある世界(W1)から、現状のままでは絶対に到達できない「理想の可能世界(W2)」へと、人生の行き先(コンフォートゾーン)を切り替えることです,。 自我を変えてからゴールを目指すのではなく、ゴール(世界)を先に設定することで、その世界にふさわしい自我へと自動的に書き換えるのが苫米地式の特徴です。
2. ゴール設定の「3つの鉄則」
ゴールは以下の条件を満たしていなければ機能しません。
① 現状の外側であること
「今の自分のままでは達成方法が全くわからない」「達成できるかどうか想像もつかない」レベルのものでなければなりません,。
NG例: 「年収をアップさせる」「課長になる」「資格を取る」などは、現状の延長線上にあるためゴールではありません(これらは単なる「予定」です),。
方法がわかっていることには、脳(ホメオスタシス)がクリエイティブに働かないからです。達成方法が見えないほど遠くに設定して初めて、脳はスコトーマ(盲点)を外し、隠れた解決策を見つけ出します。
② 本音(Want to)であること
誰に止められてもやりたいこと、理屈抜きで心から望むことでなければなりません。
NG例: 「親が喜ぶから」「上司に言われたから」「世間体が良いから(すごいと思われたい)」といった他人軸の動機や、義務感(Have to)で設定してはいけません。
多くの人は親や社会の「洗脳」を受けているため、自分の本音だと思い込まされている場合があります。「誰の言葉に耳を傾けているか」を自問する必要があります。
③ 人生のあらゆる分野に設定し、利他性を高めること
バランスホイール: 仕事(職業)だけがゴールではありません。「職業、ファイナンス、家族、健康、趣味、社会貢献、生涯学習、知性」など、人生のあらゆる側面にゴールを設定し、車輪(ホイール)のようにバランスを取ります。
抽象度(利他性): 自分だけの利益(利己)ではなく、「世界中の飢餓をなくす」や「多くの人を幸せにする」といった、社会や他人の利益を含む高い視点(抽象度)を持つことで、現状の自我から脱出しやすくなります。
3. 具体的にどうやるのか(実践ステップ)
ステップ1: 妄想を膨らませて仮決めする
今の能力や貯金残高などは一切無視して、「もし何でも叶うならどうなっていたいか?」を自由に想像します。過去の実績は未来には1ミリも関係ありません。
「現状の外側」かつ「Want to」であれば、今の時点で達成方法がわからなくて当然です。わからなくてOKとします。
ステップ2: 臨場感を高める(アファメーション)
設定したゴールの世界に、自分がすでに生きているかのようなリアリティ(臨場感)を脳に植え付けます。
アファメーション: 「私は~している」という現在進行形の肯定的な文章を作り、その時の情動(嬉しい、誇らしい)とともに毎日読み上げたりイメージしたりします。
これにより、脳は未来のゴール側を「現実(コンフォートゾーン)」と認識し、今の現状の方を「異常事態」と判断して、自動的に現状を変えようと動き出します。
ステップ3: 誰にも言わない(秘匿)
設定したゴールは、プロのコーチ以外には絶対に言ってはいけません,。
理由: 親、友人、配偶者などの「ドリームキラー(夢を壊す人)」が、「お前には無理だ」「現実を見ろ」と善意で引き止めにかかり、エフィカシー(自己評価)を下げてしまうからです。
4. まとめ:脳の「自動操縦」スイッチを入れる
ゴール設定を正しく行うと、現状に対して猛烈な「違和感」や「不満」が生まれます(例:「大富豪であるはずの自分の財布に小銭しかないのはおかしい!」)。 この不協和を解消するために、脳(ホメオスタシス)が勝手に「創造的無意識」をフル稼働させ、昨日までは見えていなかったチャンスや方法を発見し、自動的にゴールへ向かって突き進むようになります。
