苫米地式コーチングにおけるエフィカシーの定義は、「ゴールを達成するための自己能力の自己評価」のことです。
単なる「自信」とは異なり、必ず「ゴール」との関係性において定義される概念です。
1. 形式的な定義(関数としての定義)
数式を用いて表現すると、エフィカシーとは「現状の宇宙 (W1) から、ゴールの宇宙 (W2) へ移行する能力の自己評価関数」と定義されます。
• 式: Efficacy(W1)→W2
• 意味: 「現状 (W1)」から、現状の延長線上にはない「理想の世界 (W2)」へとジャンプ(移行)する能力が自分にはある、と自分自身で評価することです。
2. 「根拠」はいらない(過去は関係ない)
エフィカシーの最も重要な特徴は、過去の実績や根拠が一切不要であるという点です。
• 未来への評価: 一般的な「自己肯定感」や自信は、「大会で優勝した」「成績が良かった」といった過去の実績(記憶)に基づくことが多いですが、エフィカシーは未来の能力に対する評価です。
• 根拠の不在: コーチングでは「現状の外側(やったことがないこと)」にゴールを設定するため、過去の実績は役に立ちません。したがって、「やったことはないけれど、自分にはできる」という**「根拠のない自信」**こそが正しいエフィカシーの姿です。
• 嘘ではない: これは自分に嘘をつくことではありません。未来のことは誰にもわからないため、「できる」と確信することは論理的に嘘にはならず、むしろその確信が脳のパフォーマンスを引き出します。
3. ゴールがあって初めて存在する
エフィカシーは「ゴール達成能力」の評価であるため、ゴールがなければエフィカシーは存在しません。
• セットの関係: 「ゴール設定」と「エフィカシーを上げる」ことはコーチングの車の両輪です。ゴールを設定し、そのゴールに対して「自分はそれを達成できる人間だ」と自己評価を定めること、この2つが揃って初めて機能します。
結論
エフィカシーとは、「根拠がなくても、過去の実績がなくても、設定した『現状の外側のゴール』を自分は絶対に達成できると信じ込む、未来に対する強烈な自己評価」のことです。
この自己評価が高まると、脳内のコンフォートゾーンがゴールの世界 (W2) へと移行し、ホメオスタシスが働いて、自動的にゴール達成への行動が引き出されるようになります。
