「過去の失敗があるから、どうせ私には無理」「経験がないから自信が持てない」——そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、その考え方の根っこには「時間は過去から未来へ流れる」という思い込みがあります。でも苫米地式コーチングでは、時間の流れはその逆だと定義しています。今日はその話をしますね。
時間は「未来」から「過去」へ流れている
一般的には、「過去→現在→未来」という順番で時間が流れると考えますよね。でも苫米地式では、「時間は未来から現在へ、そして過去へと流れる」と捉えます。
川のイメージで考えるとわかりやすいです。あなたは今、川の中に立っています。
上流(未来)からは、まだ見ぬ出来事が次々と流れてきます。それがあなたの目の前を通過する瞬間が「現在」。通り過ぎたものは下流(過去)へと流れ去り、二度と戻りません。
このモデルでは、下流に流れていった水が上流に戻ることはあり得ない。つまり、「過去の出来事が未来の原因になる」ということはないのです。
過去は、あなたの未来に1%も関係ない
「過去が未来を作る」という考え方は、物理主義(決定論)と呼ばれる古い世界観です。コーチングでは、「昨日の記憶は、これからのあなたに1%も関係ない」と断言します。
「過去に失敗したから」「経験がないから」——これは、下流に流れ去ったゴミを振り返って眺めているようなものです。未来への能力(エフィカシー)を評価するのに、過去の実績というレシートは必要ありません。
ただ、こう言うと「でも過去の経験は大事じゃないの?」と思う方もいますよね。
過去の事実は変えられません。でも、過去の解釈は変えられます。未来のゴールが変われば、「あの経験があったから今がある」「あれは必要なプロセスだった」と、過去の見え方が一瞬で変わります。過去を変えるのではなく、過去の意味を今の自分が決めていいんです。
「未来」が「現在」を決める
過去の積み重ねが現在を作るのではなく、設定した未来(ゴール)が、今のあなたの行動や認識を決めます。
情報空間には無数の「あり得る未来」が存在しています。その中から「最高の未来」を選んで臨場感を高める——そうすると、その未来から逆算された「今」が選ばれていきます。
素敵な未来が確定しているなら、そこへ向かうプロセスである「今」も、自然と素敵なものになっていく。逆に、未来を「現状維持」に設定したままでいると、今もずっと過去の延長線上に留まり続けます。
日常のセルフトークが変わる
この時間観を取り入れると、自分への語りかけ方が変わってきます。
何かうまくいかなかったとき——「やってしまった」と過去を悔やむのではなく、「自分らしくない。これはバグだ」と切り捨てます。未来の自分はすでに成功しているから、今のミスはただの一時的なズレ。それだけです。
うまくいったとき——「すごいでしょ(過去の実績)」と誇るのではなく、「これこそが私だ(未来の自分にとって当たり前のこと)」と確認します。
過去ではなく「未来の記憶」をベースに生きる
コーチはクライアントの過去には一切興味を持ちません。関心があるのは、あなたの「未来」だけです。
今日から少し意識を変えてみてください。「過去の記憶」ではなく、「未来の記憶(ゴールのビジョン)」をベースに生きること。
それだけで、現在は自動的に書き換わり始めますよ。
