視点を上げると、悩みが消える。「抽象度」が高まるほど人生が変わる理由

「悩みがなかなか解決しない」「ゴールが見つからない」——そう感じているとき、もしかしたら必要なのは「視点の高さ」を変えることかもしれません。

苫米地式コーチングには「抽象度(ちゅうしょうど)」という概念があります。難しそうな言葉ですが、これを理解すると問題解決の仕方が根本から変わります。今日はその抽象度について、わかりやすくお伝えしていきますね。

抽象度とは何か?「視点の高さ」のこと

「抽象的」というと「なんか曖昧でわかりにくい」というイメージがありますよね。でも苫米地理論では、抽象度はもっと厳密に定義されています。

抽象度が高い=情報量が少なく、より多くのものを包みこんでいる状態です。

具体的な例で見てみましょう。

「うちのポチ(特定の犬)」は抽象度が低い。名前、色、性格、年齢……細かい情報がたくさんあります。でもそこから個別の情報を手放していくと、チワワもブルドッグも含む「犬」になる。さらに手放すと「哺乳類」になり、「生物」になり、「存在」になり——究極的には宇宙のすべてを包む「空(くう)」になります。

抽象度を上げるとは、個別の細かい情報を捨てて、より大きな視点で物事を捉えること。これは人間の前頭前野が進化したことで可能になった、とても高度な脳の機能です。

① 視点を上げると、悩みが消える

「悩み」や「問題」は、抽象度の低い視点に縛られているときに生まれます。視点を一段上げるだけで、問題がまったく違って見えてきます。

たとえば「犬派」と「猫派」は、低い抽象度では対立しています。でも「動物好き」という一段高い視点に立てば、二人はたちまち仲間になれます。

仕事のトラブルに頭を抱えているとき、「会社全体の経営」「業界の未来」という高い視点から眺めると、それが些細なことに見えてきたり、むしろ必要な調整局面だと気づいたりすることがあります。

悩んだときは、視点を上げてみる。これだけで、解決策が見えたり、問題そのものが消えたりします。

② 抽象度が高まると、利他性が生まれ、味方が増える

苫米地理論では「抽象度が高いことは、間違いなく利他性が高いことと同じ」と定義されています。

自分一人のためだけのゴールは、エネルギーが小さく、協力者も集まりにくい。でも「日本をよくしたい」「世界から飢餓をなくしたい」という高い視点のゴールは、多くの人の利益を含むため、強力なエネルギーを持ち、ドリームサポーター(協力してくれる人)を自然と引き寄せます。

ゴール設定に迷ったら、「自分以外の誰かのため」という視点を入れてみてください。それだけでゴールのエネルギーが格段に変わります。

③ 抽象度を上げると、IQが高まり創造性が発揮される

一見まったく関係なさそうな事象の間に、共通の法則を見つける——これは高い抽象度での思考そのものです。そしてこの能力こそが、IQの高さであり、創造性の源です。

たとえばアップルの経営戦略と仏教哲学の間に共通のパターンを見出す、というような発想は、低い抽象度の視点では生まれません。抽象度を上げることで、新しいアイデアや解決策が次々と湧いてくるようになります。

さらに面白いのは、低い抽象度の世界は、高い抽象度の世界からコントロールされるという原則です。視点を上げることで、自分自身や組織、社会のシステムを客観的に見て、修正できるようになります。

④ 高い視点には、圧倒的なエネルギーが宿る

情報空間には、物理空間の重力に似た性質があります。「抽象度の高いところから低いところへ、エネルギーが流れる」のです。

ダムのイメージが近いかもしれません。水を高い場所(高い抽象度)に溜めると、落下するときに大きなエネルギーを生み出す。同じように、高い視点・高い理想を持つ人は、現実世界に対して強い影響力を持ちます。

「世界を変えたい」という高い抽象度のゴールを持つ人が、なぜか周囲を動かし、現実を動かしていく——その仕組みはここにあります。

抽象度は「脳の使い方」

抽象度とは、物事を高い視座から俯瞰し、より多くの人を巻き込むための脳の使い方です。

難しく考えなくていいんです。ただ、悩んだときは視点を一段上げてみる。ゴール設定に迷ったら、自分以外の誰かのために、という要素を入れてみる。

それだけで、脳は現状の制約を超えて、自由に解決策を見つけ始めます。あなたの視点は、今よりもっと高く、広く、自由になれますよ。

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