「現状の外側のゴールを設定しましょう」と言われても、「そもそも、どうやって見つけるの?」と思いませんか?
実はこれ、すごく自然な疑問なんです。現状の外側のゴールは、定義上「今の自分には見えない(スコトーマに隠れている)」もの。だから、探そうとしても見つかりにくいんですよね。
でも大丈夫。脳の仕組みを使えば、意図的に現状の外側を見つけることができます。今日は、私が実践的だと感じている4つのアプローチをお伝えしますね。
アプローチ①「利他性(抽象度)」を上げて考える
これが最も確実で、最もおすすめの方法です。
私たちの「現状(コンフォートゾーン)」って、基本的に「自分のため」に作られているんですよね。だから、「他の人の利益」をゴールに組み込むと、自動的に現状の外側に飛び出せるんです。
たとえば、「家族をお腹いっぱいにしたい」という想いがあるとします。それを「日本中の人をお腹いっぱいにしたい」「世界から飢餓をなくしたい」と視点を上げていく。すると、今の自分の能力や立場を超えた発想が必要になって、自然とゴールが現状の外に出ていきます。
「なんで私、道にゴミを捨てないんだろう?」——それって、「街が汚れると他の人が嫌な思いをするから」という利他性ですよね。この感覚を、ゴール設定に応用するイメージです。
アプローチ②「怒り」や「不満」を原動力にする
現状の外側を強く望むエネルギーは、現状への「不満」や「怒り」から生まれることがあります。
ニュースを見ていて「なぜこんな理不尽なことが起きているの?」「これは許せない」と感じることはありませんか?差別、戦争、貧困、不合理なシステム……その「怒り」を感じる対象を解決することを、ゴールにするんです。
現状に完全に満足している人には、現状の外側のゴールはなかなか見えません。「おかしい」「変えたい」という感情こそが、ゴールの種になることがあります。
アプローチ③物理的に「いつもと違う行動」をしてみる
頭の中でいくら考えても、スコトーマ(盲点)は外れません。だったら、物理的に現状から外れる行動をとることで、脳に新しい刺激を与えてみましょう。
・普段は絶対に読まないジャンルの本を読む
・行ったことのない場所に行く
・話したことのない人と話す
そこで出会ったもの、感じた違和感や「あ、これ面白いかも」という小さな感覚——それが、ゴールの「尻尾」です。その断片を丁寧に拾い上げて、ゴールへと育てていきます。
アプローチ④「バランスホイール」で全方位に設定する
仕事のゴールだけを考えると、どうしても「出世」や「年収アップ」など、現状の延長になりがちです。
そこで、人生を8つのカテゴリに分けて、まんべんなくゴールを設定しようとすると、脳が強制的に現状の外側を探し始めます。
①仕事(職業):社会に提供する機能
②ファイナンス:ゴール達成に必要な経済基盤
③健康:ゴール達成に必要な寿命と体力
④家族:パートナーや親族との関係
⑤趣味:自分が心から楽しいこと
⑥知性(生涯学習):脳を使い続けること
⑦社会貢献:見返りを求めない活動
⑧人間関係:ゴール達成に必要なネットワーク
さらに最新の理論では、「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ(密教性)」というカテゴリも加わっています。
ゴールを探すときの2つの大切なルール
どのアプローチを使うにも、この2点は必ず守ってください。
①「達成方法はわからなくていい」
「どうやってやるの?」と聞かれて「全くわかりません」と答えるくらいが、正しいゴールです。方法が見えているなら、それはまだ現状の中。わからなくて当たり前なんです。
②「止められてもやりたいこと(Want to)を選ぶ」
人から言われたことや「やらなければいけない(Have to)」ではなく、誰に反対されてもやりたいことを選んでください。それだけが、本当のゴールになります。
まずはこの「妄想」から始めてみて
「もし明日、能力もお金も人脈もすべて手に入って、何でもできるとしたら——私は世界のために何をするだろう?」
この妄想から始めてみてください。
「そんなの、荒唐無稽じゃない?」と思うかもしれません。でも、荒唐無稽でいいんです。スコトーマを外すには、まず自分に「できるかどうかを考えなくていい」と許可することが必要なんです。
現状の外側のゴールは、探すものじゃなくて、少しずつ見えてくるもの。今日紹介した4つのアプローチを、ぜひ日常の中で試してみてくださいね。
